語学学習において単語の暗記は避けては通れない道です。
文法、発音、リスニングいずれも大事ですが、単語が全ての基本です。
この記事が単語を覚えるのがどうも苦手で暗記に苦労している方の参考になればと思います。
単語の覚え方
基本の覚え方
まず、単語帳を開いて知ってる単語と知らない単語を仕分けます。
知らない単語には左側に消えるペンでチェックをつけます。
あとは古典的な方法ですが、赤いシートで隠しながら見た瞬間答えが出るまでひたすら繰り返して覚えます。
赤いシートで隠した単語が1秒以内で答えが分かれば、左につけたチェックを消します。
単語帳を何周回したという言い方は好きではないのですが、覚えるまで100周でも200周でも回せばいいのです。
同じ「い」で始まる苗字なのに「井上(いのうえ)さん」は覚えられて「五百旗頭(いおきべ)さん」が覚えられないのは単に出会った回数が少ないだけです。
同じクラスに五百旗頭さんがいて、毎日会えばイヤでも覚えるでしょう。
単語帳だけは常に持ち歩き、いつでも取り出して見れる状態なので参考書の中で単語帳だけがすぐにボロボロになります笑
エビングハウスの忘却曲線
とはいえ、できることなら効率的に覚えたいと思うのが人の常です。
残念ながら一部の天才、特殊能力を持った人を除いて、人の脳は物事を忘れるようにできています。
【エビングハウスの忘却曲線】というのを聞いたことがあるでしょうか?
人間の脳は1度覚えたことを
1時間後には半分忘れ
1日後には7割忘れ
1か月後には8割忘れている
この脳と記憶のメカニズムを発見したのが
有名なドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスです。
下の図が 忘却曲線になります。
皆さん歳をとって記憶力が悪くなったとかお思いでしょうが、これが脳の正常な働きなのです。
忘れてしまうどのタイミングで復習をすれば、記憶が保持できるのか?というのが下記の図です。
黄色い線のように
1日後に10分間、
1週間後に5分、
30日後に2~4分の復習を行うと
記憶量の減少が抑えることができるとされています。
厳密にこのペースで復習をするのは難しいと思いますので、要はそれほど間を空けずに復習をすれば
記憶に定着しやすくなるということなので、それを意識して単語暗記を行なってみてください。
隙間時間の活用
単語学習は机に向かってするだけではなく、移動の時間やトイレに入ってる間、ベッドに入って睡眠前のひと時など、時間や場所を選ばず短時間でもできるのが良いところだと思います。
私は単語帳だけは常にカバンに入れて持ち歩いていますが、アプリで隙間時間に覚えるのも良いでしょう。
語学学習を始めてから「待ち時間」という概念がなくなりました。
「待ち時間」=「単語を覚える時間」なのです。
勉強のモチベーションが上がらない時や、集中力が低下している時に、とりあえず始める勉強として「単語を覚える」というのも良いでしょう。
どうしても覚えられない場合の対処法
上記の方法をいろいろ試してみても、残念ながら記憶に定着しない単語がどうしても出てきます。
単語との相性というのでしょうか?
その場合は下記の方法を試してみてください。
画像検索
TOEIC Part1で頻出単語のawnigとcanopyはどちらも「日除け」「天蓋」のような意味ですが、Googleでそれぞれ検索して画像で見ると違いは一目瞭然です。
このように画像で見るとイメージが膨らみ記憶に残りやすくなります。
イメージで覚える
こちらでいうイメージとは単語の持つイメージのことで、良いイメージの単語か悪いイメージの単語なのかだけでも覚えてしまおうというものです。
例えば英検1級単語のgrueling (ヘトヘトに疲れさせる)という単語がありますが、イメージとしては疲れるのだからマイナスですよね?
「疲れさせる」という意味まで覚えられなくても、なんとなくマイナスなイメージの単語だなと分かれば、消去法で答えられる問題も多いのです。
イラストを描く
私は絵が下手なのでとても人には見せられませんが、単語に関連するイラストを単語の横に書けば、単語と関連づけて覚えやすくなります。
最終手段 書きまくる
どうやっても覚えられない単語は最終手段としてノートにペンで書きまくります。
ノート1ページにぎっしり埋まるぐらい書けば、いつもと違う脳へのアプローチなので記憶に残るでしょう。
以上、単語の覚え方について書きましたが、単語学習に関して近道はありません。
コツコツと毎日繰り返し繰り返し覚えていきましょう。
コメント