TOEIC S&W攻略方法＆受験のススメ

TOEICといえばTOEIC L＆R（リスニング＆リーディング）を思い浮かべる方が大半だと思います。
受験者数も圧倒的にL＆Rが多いのですが、TOEICにはS＆W（スピーキング＆ライティング）という試験もあるのをご存知でしょうか？
「TOEICなんて2技能だから英検と違って英語力の証明にならない」という声がありますが、S＆Wでも高得点を収めると総合的な英語力があると証明できます。

この記事がTOEIC S＆Wの概要を知りたい方、TOEIC S&Wで良いスコアを取りたい方のご参考になれば幸いです。

TOEIC S＆Wとは

テストの形式と構成

TOEIC Speaking Testは11問・約20分、TOEIC Writing Testは8問・約60分で、試験会場にてパソコンを使用して受験するテストです。
L&Rで高得点でも全然話せないよ。っていう人も多いとは思いますが、S&Wで高得点を取れれば総合的な英語力があるとみなされるでしょう。
スピーキングテストだけ単体で受験も可能です。
ライティングのみのテストはありません。
テストは毎月1回、日曜日の午前と午後に行われます。

詳しい日程はTOEIC公式サイトをごらんください。

受験料

申し込みはインターネットからのみ可能で、受験料は10,450円（税込）です。
申し込み期間の締め切り後、空席がある場合のみ追加申し込みが可能です。
指定期間内であれば、有料でキャンセルや変更も可能です。
スピーキングテストのみ受験の場合は、6,930円（税込）で受験ができます。

解答方法・採点方法

会場にはパーティションで仕切られた各小部屋にPCがあり、PCに映し出された指示に沿って解答していきます。
スピーキングはマイク付きのヘッドフォンを着け、解答を吹き込みます。
ライティングも出題に合わせてキーボードで解答を打ち込みます。
話した英語や英作文は、複数の採点基準に従い、ETSの認定を受けた採点者によって採点されます。
スピーキングテストの解答はデジタル録音され、採点が行われます。
スコアの内訳は、スピーキング200点、ライティング200点の合計400点満点です。
それぞれのテストは0点から200点までのスコアで表示され、10点刻みで採点されます。
また、スコアをもとにしたScore Range Descriptors（スコアレンジ別評価）として、スピーキングでは８段階、ライティングでは９段階で表示されます。
さらにスピーキングでは「Pronunciation」「IntonationとStress」についてHIGH、MEDIUM、 LOWの３段階で評価されます。

平均点

22年度の結果を見ると、スピーキングの平均点が130点、ライティングは144点とスピーキングのほうがスコアが取りにくいようです。

スピーキング出題形式

スピーキングテストの問題数は全11問で、試験時間は約20分で構成されています。
音読や質問への解答、自由に自分の意見を話す、など幅広いシチュエーションでのスピーキング能力が測定されます。
また、発音、イントネーション、文法などの正しさに加えて、内容の妥当性や一貫性なども含めて評価の対象となります。

出題内容は下記のとおりです。

• 音読問題
• 写真描写問題
• 応答問題
• 提示された情報にもとづく応答問題
• 意見を述べる問題

スピーキング勉強方法

スピーキングの勉強に関して、参考書は現在これ1択でしょう。
受験者のレベル別に冨田美穂先生がゼミ形式で解説してくれます。

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スピーキングに関してはYouTubeを参考にして練習しました。
女性の方は韓国で有名なGwen先生です。実際に問題を解くところを配信しており、平易な言葉で解答されるのでとても分かりやすく表現の参考になります。
男性の方はMAKIEIGOさんで、とにかく演習問題がめちゃくちゃあります。写真描写問題など徹底的に数をこなして練習したい人はぜひご覧ください。

スピーキングテストは7回ほど受けましたが、10点を上げるのが本当に難しいテストでした。
できたと思った時ほどスコアが低く、逆に試験中に心が折れてスピーキングを放棄した時でもあまりスコアが変わらなかったり、採点基準には謎が残ります。

ライティング出題形式

ライティングテストの問題数は全8問で、試験時間は約60分で構成されています。
文章の文法や単語の正確性や、多様な語彙力や論理的な文章構成力などが問われます。

出題内容は下記のとおりです。

• 写真描写問題
• Eメール作成問題
• 意見を記述する問題
• 提示された情報にもとづく応答問題
• 解決策を提案する問題
• 意見を述べる問題

ライティング勉強方法

ライティングの参考書として、これが一番！っていうのはありませんが下記ロバート・ヒルキの問題集はライティングの形式を総合的に学習するには良かったです。

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ライティングも採点基準は謎で、最後のエッセイも300語以上書くことが推奨されていますが、私は書くのが遅いのでなかなか300語には達しませんでした。170点取れたときも300語以下でした。

写真描写問題は簡単なようで奥が深く、与えられた2語を的確に使うために、余計なことは書かずシンプルな文章を心がけるとよいでしょう。
Eメール問題と最後のエッセイは時間がかかるので、ある程度のテンプレートは用意して臨むのがよいと思います。

IIBC AWARD OF EXCELLENCEとは

英語で「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を測定するTOEIC Tests（TOEIC Listening & Reading Test、TOEIC Speaking & Writing Tests、TOEIC Speaking Test）の公開テストを受験し、その年に基準のスコアに到達された受験者を表彰する制度です。
英語4技能をまんべんなく学習され、コミュニケーションツールとして英語を積極的に使われている皆様を応援したいという思いから、2017年にスタートしました。2023年は538名が受賞しています。
表彰の基準はL＆R 800点以上で、リスニング375点以上かつリーディング425点以上、S＆Wはスピーキング160点以上かつライティング170点以上となっています。

私はスピーキングが苦手でスピーキング160点取得が最後まで残りました。
発音とイントネーションはずっとMEDIUMのままでしたけどね。

基準点を達成すると協会から記念品と賞状がもらえます。

まだまだ希少な賞なので、こちらを目指して勉強するのも良いのではないでしょうか。