この記事では就職活動や転職でよく利用されるTOEICについて、初心者の方向けに解説します。
TOEIC受けないといけないけど、そもそもどんなテストか分かっていない、何を勉強すればいいのか分からないという方も多いかと思います。
これを読んでTOEICの基本的な構成について理解でき、今後勉強を進めるうえでお役に立てば幸いです。
TOEICとは
TOEICの読み方は「トーイック」または「トイック」です。Test of English for International Communicationの略で、日本語では国際コミュニケーション英語能力テストと言われます。なのでTOEICテストという言い方はテストが重複してるのでおかしいですね。
日本では一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が運営しており、英語のコミュニケーション能力を判定する世界160カ国で実施されている世界共通の基準テストです。TOEIC®はEducational Testing Service(ETS)の登録商標です。
TOEICを毎回受験するTOEICマニアの人のことを、TOEICerやTOEICker(トーイッカー)と読んだりします。
テスト内容は、オフィス(ビジネスシーン)や日常生活など実践的な場面が多く、TOEICテスト対策をすることで、実生活でも使える英語が身につきます。現在の英語力の把握や目標設定にも活用できます。
一般的にTOEICといえば、TOEIC L&R(Listening&Reading)を指しますが、その他にも話す力、書く力を測るS&W(Speaking&Writing)や初級者向けのBridgeテストなど全部で5種類あります。
ここでは最も受験者数の多いTOEIC L&Rについてお話していきます
TOEICはスコアによる評価
TOEICは合格・不合格という判定はなく、結果がスコアで判定される試験です。スコアは5点刻みで算出され、リスニングに5~495点、リーディングに5~495点、合計10~990点で判定されます。誤った解答があっても減点されないので、マークシートはもれがないように記入しましょう。
2022年度の平均スコアは608点です。600点以上になると就職などでアピールポイントになります。目標スコアに届かなくても、スコアでその時点の英語レベルを確認し、再挑戦に向けた目安にすることができます。
TOEICの受験方法
- TOEICの試験日程や受験会場、申込み方法や当日の持ち物、結果の通知について解説します。
TOEICの試験日程と受験会場
地域によって異なりますが最大年18回、全国約80都市で実施され、申込み時に試験日時と受験会場の選択ができます。地域ごとに受験会場については、下記公式サイトで確認してください。
申込み方法と受験料
受験料は7,810円(税込み)で、TOEIC申込みサイトで会員登録しログインすれば、申込みや受験料の支払いができます。支払い方法はクレジットカードやコンビニ払い・楽天ペイです。申込み後の変更はできません。
スコアアップのための再挑戦もしやすく、TOEIC受験後、受験した月の半年後から7ヵ月間(受験月の翌年同月まで)」に実施される 公開テストのうち1回が割引価格7,150円(税込)でお申し込みできます。また、この割引サービスを利用して受験すると、さらにその半年後にも同様の割引サービスが適用されますので、繰り返し受験される方にはとてもお得です。
TOEICの試験当日の持ち物
試験当日の持ち物としては、以下のものが必要です。
- 受験票(受験日の約2週間前に発送)
- 証明写真
- 写真付きの本人確認書類(運転免許証・学生証など原本のみ有効)
- 筆記用具
- 腕時計(スマートウォッチやウエアラブル端末は不可)
テスト結果の通知
テストの結果は、公式認定証(Official Score Certificate)として、受験日から30日以内に発送されます。インターネットで申込んだ場合は、試験日から17日後に登録E-mailアドレスに案内メールが届くので、申込み時のIDでログインすれば、スコアを確認できます。
TOEICの試験内容とパートごとの構成
TOEICは英文のみで構成されている、マークシート方式の約2時間・200問の一斉客観テストです。7つのパートに分かれ、リスニング問題のPart1~4は約45分間・100問、リーディング問題のPart5~7は75分間・100問となっています。TOEIC攻略を目指す方のために、詳細に解説します。
Part1
Part1はリスニングの写真描写問題が6問あります。1枚の写真について、4つの印刷されていない説明文が流れます。その中で写真を正しく表している1つを選択します。迷っている時間はなく、動作や状態を正しく理解できるリスニング力や単語力が必要です。
Part2
Part2はリスニングの応答問題が25問で、印刷されていない質問あるいは文章が1つ流れます。それに対し、3つの解答が放送されるので、適切なものを1つ選びます。迷っている時間はなく、質問や報告などの理解力、応答力、リスニング力と単語力が必要です。
ハイスコア取得者でも苦戦するPartです。質問に対して遠回しな回答が出てくるので難しいです。
Part3
Part3はリスニングの会話問題が39問で、印刷されていない複数人の会話を聞き、設問に対し印刷された解答4つの中1つをから選択します。あらかじめ問題用紙に目を通しておき、固有名詞が聞き取れなくても焦らないようにしましょう。
Part4
Part4はリスニングの説明文問題が30問で、印刷されていないアナウンスなどを聞き、印刷された設問と解答を読み、4つの答えから1つを選択します。長い英文のリスニング力が必要です。
Part5
Part5はリーディングの短文穴埋め問題が30問で、短文を読み、空欄に入る語句を4つの中から選択します。文法力と文脈から判断する単語力が必要です。わからない場合でも、時間をかけずに解答していきましょう。
満点を目指す人でも最後に残るのはこのPartではないでしょうか?細かい文法事項までしっかり把握しておく必要があります。
Part6
Part6はリーディングの長文穴埋め問題が16問で、長文1問につき、4つの空欄があり単語や語句または一文をそれぞれ1つ選択します。意味を理解する読解力や、長文すべてを正確に早く読む力が必要です。
Part7
Part7は1つの文書の問題29問、複数の文書の問題25問で構成されています。印刷された長文と設問を読み、4つの答えから1つを選択します。高度な長文理解力が必要なので、高スコアレベルの人以外は、全てを読みこなすことは難しいでしょう。
最後に
TOEICは合格不合格のテストではなく、スコア判定の試験で、主流はリスニングとリーディングがあるマーク方式の英語のテストです。試験形式に慣れることがスコアアップに直結しますので、効率的に勉強し、目標スコアが取れるまで何度か挑戦することをおすすめします。
各Partの勉強方法、攻略方法についてはまた別の記事でご紹介しますので、そちらもご覧ください。
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