この記事は、韓国語の勉強を始めて間もない方や、初めてハングル検定にチャレンジしようとしている方におすすめです。
ゼロから韓国語を始めて3ヶ月ほどでハングル検定5級に合格することができましたので、その時の勉強方法についてお伝えします。
私は3ヶ月ほどかかりましたが、早い人なら1ヶ月頑張れば合格できるかも
ハングル検定とは
ハングル検定について解説していきます。ハングル検定とは、ハングル能力検定協会が主催している、日本で初めての韓国・朝鮮語検定試験です。1993年からこれまで60回開催され、累計46万人 以上もの人が出願している規模の大きな検定試験といえます。
日本の協会が主催しているため、1級・2級以外は日本語で出題されており、韓国語検定のなかでは唯一、日本語を母国語とする人のための検定となっています。
ハングル検定では5級から1級に進むにつれて難度が上がり、高難度の1級のみ書き取り問題と面接が行なわれます。
作文が苦手な方にとっては韓国語能力試験(TOPIK)を難しく感じることがあります。ただ、語彙や慣用句などの表現の多さの面ではハングル検定の2級以上の方が難易度が高いとも言われています。
5級のレベルと合格ライン
5級合格のレベルとしては、60分授業を40回受講した程度。韓国語を習い始めた初歩の段階で、基礎的な韓国・朝鮮語をある程度理解し、それらを用いて表現できるレベルが求められます。
具体的には下記能力が必要とされます。
ハングルの母音(字)と子音(字)を正確に区別できる。
約480語の単語や限られた文型からなる文を理解することができる。
決まり文句としてのあいさつやあいづち、簡単な質問ができ、またそのような質問に答えることができる。
自分自身や家族の名前、特徴・好き嫌いなどの私的な話題、日課や予定、食べ物などの身近なことについて伝え合うことができる。
☆100点満点 【聞取40点(30分)筆記60点(60分)】で60点以上合格です。
6割の得点率で合格っていうのはけっこう易しいですよね
TOPIKとの違い
もう一つ韓国語の有名なテストとしてTOPIK(韓国語能力試験)があります。
ハングル検定は日本国内で行われるテストですが、TOPIKは公益財団法人 韓国教育財団が主催する全世界で行われているテストです。
TOPIKの詳細はまた別の記事で書きますが、ハングル検定との大きな違いは、問題文も選択肢もオール韓国語だということです。
私は当時何も分かっていなかったので、ハングル検定より先に行われたTOPIKを受験しました。
TOPIKの一番易しい級でも相当難しく感じましたので、受験の順番としては下記の順番がスムーズかなと思います。
各パートごとの勉強方法
リーディング
リーディングはやはり文字が読めないことにはどうにもならないので、ハングルの勉強から始めました。
ネットで初心者向けのハングル本を調べていたら、どうやらこの本の評判が良かったので読んでみました。
イラストや写真が満載で非常に読みやすく、たしかに1時間で読めるようにはなるかもしれませんが
基本のキだけなので、他の教材で反復練習は必要です。
単語についてはこちらの単語帳を使いました。
入門編というのもありましたが、ゆくゆくは4級も目指す予定だったので4級単語までカバーしている初級編にしました。
この本では単語にカタカナでふりがなが書かれています。
カタカナ表記については賛否両論ありますが、私はハングルも勉強を始めたばかりで、読むことすらままならなかったので、ふりがな付きを選びました。
文法に関しても非常に有名なこちらの参考書を選びました。
基礎的な文法事項全般に加え、韓国の文化や風習にも触れ、楽しく学べます。
全課においてYouTubeで解説動画もあります。
同じ初級1のワークブックも併用し、理解力を高めました。
リスニング
リスニングも基本的には前述の「できる韓国語 Ⅰ」の音源を中心に学習しました。
韓国語独特の用言の語尾変化やリエゾンなどがあり、最初は聞き取るのに苦労しました。
ただ単語を覚えるだけでは、文章になった時に全く聞き取れないため、音声変化を意識してリスニングの練習をしました。
発音変化を学ぶために、下記参考書もやってみましたが、ややマニアックな内容であまり私には合いませんでした。
IBTオープンテスト
11月がハングル検定の本番ですが、それに先立ち10月にIBTオープンテストという形で入門級のオンラインテストが実施されたので受験してみました。
2023年1月から正式に入門級としてオンラインで実施されるのですが、こちらはパイロット版ということで無料で受験できました。
結果はその日のうちに発表され、聞き取り37点、筆記53点、合計90点で無事合格でした。
2022年 秋季 第58回「ハングル」能力検定試験
韓国語の勉強を始めて3ヶ月ほどでハングル検定本番に挑みました。
試験は関西大学で受験しました。5級の会場は95%以上が女性の受験者で、別の意味で集中できない環境でしたが、なんとか実力は発揮できました。
試験問題は持ち帰ることができるので、自己採点の結果、合格ラインに達していました。
数ヶ月後に正式に成績表が送付されますが、自己採点と同じ聞き取り32点、筆記56点、合計88点で合格でした。
冒頭でも書きましたが、私は先にTOPIK1級を受けていたので、それに比べるとハングル検定5級は易しく感じました。
TOPIKもハングル検定も両方受験される方は、難易度の違いも考慮に入れて受験されるのが良いかと思います。
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